いま介護現場に必要なICT導入促進セミナー

「いま介護現場に必要なICT導入促進セミナー・３月２３日」　伊藤　仁志

全国老施協主催の研修には久しぶりであったので、最初の基調講演では、現在の状況、取り巻く環境、今後の展望の話を聞くことができ、難しい内容ではあるが、とても勉強になりました。特に印象的であったのが、今後、特養の差別化が予想され、自立支援を積極的に取り組む施設にはインセンティブ。できていない施設にはペナルティー。のような話が出ているというところ。要は頑張っている施設、そうでない施設で加算が変わるというものだ。今まで横並びだった特養が、成果で、結果で評価される時代がやってくる。幸いに当施設は情報がリアルタイムで頂ける。有効に活用し、実践するのは現場職員なので、頂ける情報を無駄にしないよう頑張りたい。

午後からの講演、竹下氏や、実践発表の発表施設については、ICTの活用に関してのメリット、デメリットについての内容で、これについても、当施設ではいち早く「福祉見聞録」を導入して頂いており、逆に、まだまだ業界でそういったシステムを導入されていない施設も多いということに驚かされた。かといって正直「福祉見聞録」を充分に活用できているのかというとそうでもない。現にペーパーと併用しており、ＰＣを打つ専門の職員まで雇って頂いている。しかしながら、ＰＣに入力する時間をケアに費やせるようにして頂いている。また、連絡、情報を共有しやすくなった。

埼玉のブロンの施設長とお話しする時間が休み時間にあり、施設長が「まだ最近、利用者からのコールが、やっとＰＨＳに連動するようになったんですよ、結構お金かかりました。」と言われた。「そうなんですか」と言って、私は入社時からコールはＰＨＳに連動していたので、当たり前だと思っていたが、改めて当施設のありがたさを痛感した。

毎回研修に参加させて頂くと、新しい情報や交流ができ、また気持ちも新たに頑張ろうという気になります。貴重な研修で得た知識、時間を無駄にしないよう、今後のケアに生かしていきたいと思います。

場所：TOC有明コンベンションホール