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Oct 12, 2020

すぐに身に付く 介護職員記録研修会

令和2年10月7日(水曜日)に「すぐに身に付く 介護職員記録研修」へ参加してきました。講師の伊藤亜紀氏は、介護の現場で働いてみえたこともあり、体験を交えながらの講義を受けさせてもらいました。

研修を受けてみて、講師の方と考える介護記録と自分の考える介護記録は似ているところが多くあり安心しましたが、まずは講義を受ける中で施設の中で不十分になっている感じた部分を自分なりに書き出してみました。介護記録を書く前に、ただの観察記録ではないということ。利用者様が、ご自身で出来るようになったことをきちんと記していく介護記録で大切なことであり、そのために介護者の声かけが大切になるとお話しされました。その時の声かけの方法も記載しておくことにより、チームで同じ声かけを行い、利用者様の自立支援につなげていくことができることを話された際に、普段は施設長や副施設長から職員の言葉遣いについて厳しく指導されている状況もあり、適切な声かけが出来ていない状況で記録に残すことも意識はゼロでした。声かけも記録に残すことで、職員の声かけの意識を変化するきっかけになるヒントなるかもと感じました。

介護記録を書く際に注意することは、「間違った記録は書かない。」「正直に書かないといけないが、暴力・暴言・徘徊などとは記載しない。」この3つの言葉には感情が入ってしまっており、その行動の原因などを考えることが重要であること。椅子から立ち上がろうとされる方に職員が「立たないで下さい。」と声をかける正しいのではなく、椅子から立ち上がっても転倒されないように日頃から支援することが正しい介護であることを施設での介護を振り返り反省することもありました。そんな反省して講義を受ける中で、講師の方が言われた「施設は刑務所ではないからルールに従わなくていい。」「利用者様を元気にする場所。」「嫌いな物を食べさせることとは虐待。」「活動量が減れば、お腹は空かない。」など、またまた施設長や副施設長が言われてみえることを講師の方からも話されて、最後には「職員のやらないといけないという使命感では、違う方向に進んでいく。」と言われた時には介護記録の研修のはずが、記録を学ぶ前にフロアの責任者として施設のマイナス面と重なる部分があり心に大きな穴ができたのが正直な感想でした。

講師の方が話された中で、施設で一番に取り入れていきたいことは、「ケアプランの長期目標と短期目標を一覧化して、目標を確認しながら記録を記載すること」でした。生活動作の変化や心情の変化、発言の変化などは普段から記録できています。しかし、職員が利用者様のADLを意識してケアは行えているとしても、目標を意識してケアは行えていないので、まずは目標の一覧化を行い、職員が意識して記録することで利用者様一人一人の目標も把握できるように取り組みたい気持ちが湧き上がってきました。

そして講師の方と共感できたのは、「お変わりなし。」のみ記載しないということでした。それは利用者様に関わっていないから出てくる言葉と普段から他の職員に指導していることであり自分の指導に安心したところもありました。また、自分のフロアの職員の方も、何か起きたことだけ介護記録に残して、対応方法や経過などが記録されない職員の方がみえるので、その度に指導や助言を行ってきましたが講師の方も同じような感じで話されてみえたので、ますます自分の記録に対する自信がつきました。

監査のために記録を残す必要もありますが、今まで以上に利用者様に寄り添うことで、その方が生きた証にしてもらえるような明るい介護記録にできるように取り組んでいくと決心しました。

えりかの里:北島 賢治