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Feb 10, 2020

令和元年度 口腔保健指導者研修会のレポート

2部構成で実施され、1部は行政面の話、2部は臨床面での話でした。

  1. 高齢者の介護予防と保健事業に関する国の動向

行政との関わりが無く、大変難しい内容でしたが、フレイル予防として住民主体の通いの場というキーワードが多々ありました。それに伴い、一人一人の治療やケアに加え、地域の環境づくりが大切で多職種の力が鍵となる事を強調されていました。

 

  1. 訪問で行う摂食嚥下リハビリテーションの実際

経管栄養(胃ろう)でも食べられる人は多いとの話で、退院時からの経過で在宅、施設に戻った後に食べられる事ができた症例を拝見しました。マズローの欲求の説明からも人の欲求の根本にあり、とても重要であるとの考えでした。人が「食事」という時はそこに、楽しく会話をしながら食べるという意味も含まれ、食べる事もコミュニケーションの1つであると話されていました。そこから、家族に対する支援も大切である事を改めて感じました。

食べるためには舌の筋力が大切である事を強調されていました。食べる機能には多くが筋肉の運動が関わっており、その筋力低下の原因を知る事がポイントで筋の問題であるのか、神経の問題であるのか見極める力をつけていきたいと思いました。そのうえで、栄養状態の改善や筋トレが重要であることも学びました。

すべての患者にリハビリテーションが有効であるかは、そう出ない場合もあり、進行性の神経疾患などは苦痛緩和や癒しを主とし、そこが大変重要であると改めて認識できました。障害が重いほど、明るく楽しく笑いが必要であると取り組みの紹介もありました。

どちらの講演も寄り添いが大切である事だと感じました。これからも介護施設での歯科衛生士として「伴走型支援」に努めていきたいと思います。

 

文責:歯科衛生士 廣瀬 絵里佳