令和元年度 第1回施設歯科衛生士連絡会
令和元年8月19日
歯科衛生士 廣瀬 絵里佳
毎年2回ずつ行っている施設歯科衛生士連絡会ですが、今回は朝日大学歯学部の谷口准教授をアドバイザーとしての座談会に参加しました。
各々の悩んでいることなどを話し、私自身は「義歯をいつまで使用するのか?」を相談しました。何を優先するのかにより判断は異なり、大切なことは2つ「入居者のQOL」「栄養」との事。義歯を入れた時と外した時を比較し、食べやすい方を選択することや嚥下時に口腔内圧を高める為に上顎のみ使用する。等の意見を頂きました。また、ケアプランを参考に今後の方針を決めると良い等のアドバイスもありました。
個別に対応するためにも、多職種の意見を総合的に判断する大切や色々行ってみて良い方法を見つける事が大切と改めて分かりました。
8020が進んでいる現在、10年後義歯を使用している人は少なくなるなり、見るべきは口腔機能になってくるのでは?という先読みもされていました。
施設歯科衛生士としての役割を示すためにも重要なことは理論と利益であり、まずは今までの成果やこれから行う事に対しての可視化(データや口腔内写真)などを使用する必要があると歯科医師からの助言がありました。広く周知していくためにも、皆でデータを持ち寄り統計に出して行くことも決定しました。
今後も施設歯科衛生士として一人ひとりの入居者が最期を迎えるまで、いかにQOLを維持し生活できるか探求していき、介護職にも分かり易く、継続しやすい口腔ケア及び食支援を行っていってもらえる様な環境づくりが課題であると再確認しました。
具体的には変化が見られた入居者についてフロア職員と情報交換をして、ケアの方向性を検討していくシステム作りを行っていく。実際の口腔ケアについては介護職員等の困っている事を自ら聞き取り改善していく。そしてフロア責任者と相談して口腔ケアや食支援をゆとりをもって行える環境づくりを目指していきたいと思います。