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Jun 24, 2016

「平成28年度 東海北陸ブロック老人福祉施設研究大会 愛知・名古屋大会」

今回の研修では、全体会・分科会の2日間に参加させて頂きました。

初日の全体会では、近年の社会保障制度に関する改革や問題についてお話しを聞きました。高齢者や介護という視点から日本を見ると、本当に様々な問題があり、10年後20年後の未来にも問題が山積みであることを知りました。現段階でも家族での介護や養護・扶養が困難であるため、地域社会や社会福祉法人、国といった大きなコミュニティで援助を必要とする人々を支えていかなければならないと思いました。

私は資料に書いてあった『制度は、「理念・理想」でなく「財力」で決まる時代に』という文に疑問を感じました。介護からムダな部分(資料には充分な見守り体制・「触れる」「傾聴」体制とある)をいっさい排除し、効率化だけを求めてしまったら…。支援はムダであるために、原則自己負担を認めてしまったら…。資料には続けて、このままで本当に大丈夫なのか?と書いてありましたが、私もそれはどのような状態であろうとも尊厳をもって生活していらっしゃる人たちへの介護とは違うのではないかと思いました。

また、社会福祉法人は「ムダ」の追求を怠らない法人と書いてあり、私は感心しました。利用者や入居者、地域社会にどれだけの良い効果を生み出しているかといった部分の「見える化」を図ることが大切だと知りました。効果が見えれば活動が認められ、必要なものとして根付いていくと考えます。

2日目の分科会では、第3分科会 新しい介護モデルへの挑戦に参加しました。

6つの施設が取り組んだ事例発表を聞きました。中でも今後のケアにいかしていきたいと思った事例は、事故ヒヤリ報告書を活用し、事故対策を行ったという事例発表です。

考察部分には、

・「大丈夫」と思いこまず、入居者に対し、常に意識する事が事故の軽減につながる。

・入居者の利用機能や行動状態を把握する事が重要と書いてありました。

私は仕事を始めてから何度か事故を経験しました。その度に痛い思いや不安な思いをさせてしまった入居者様に対して、申し訳ない気持ちになります。私ではなく、他の職員が現場にいたり対応していれば起きなかったであろうと思う事故もあります。私自身の「大丈夫」という思いこみや入居者の日常の行動パターンの観察力の未熟さ、起こりうることへの想像力のなさのために事故を未然に防ぐことができないと思います。今後のケアにおいて、それらのことをなおしていくように努力します。自分の目で見て確認するということをしっかりと行い、ケアを行う際にはこの人は今この状態で大丈夫かどうか、この人にこのように関わって大丈夫かどうかなどと自問自答していきます。