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Jun 15, 2016

中堅介護職員育成研修 第一回目

中堅職員育成研修に坪井部長が参加しましたので、レポートを掲載します。

 

6月10日特別養護老人ホーム優悠邑和合にて「中堅職員育成研修」の全十回の第一回目がありました。今回の研修のカリキュラムは「介護教育の基礎知識」。内容としては「介護教育に必要な基礎知識と技法について学ぶ」でした。

 

研修内容としましては、以下のように学びました。

新人や部下を指導するにあたり、その指導に対して根拠があるのかを確認しなければいけない。指導する場合に「なぜこうなのか?」「なぜこうするのか?」の根拠を示せば、指導を受ける側も納得でき、理解や技の習得が速くなる。また、その根拠が常に新しいものか確認が必要である。いまの自分の知識やスキルが、新人時に修得したものであった場合は時代遅れになっているかもしれない。それでは、新人に対して時代遅れのものを教えることになる。まずは、指導者として勉強をしなければいけない。制度や知識、スキルが最新のものとする。

職員は、リーダーに対してどんな事柄に対しても問題提起していいものと思っている。ある意味、その問題提起一つ一つ、大小関係なく職員がリーダーはどこまでやってくれるのか?どう解決してくれるのか?を試している。その問題提起に対して答えをくれると思っている。その問題提起を使って部下や新人に介護教育を行っていく。

介護教育とは、「介護を教え育む」ものである。問題に対して、その場で指示をすれば、解決するかもしれない。だが、それは本人の力ではなく、指示をした職員の力であり、同様なケースが起きた時に指示した職員がいない場合、本人ひとりで解決しなければいけなかったときに、解決できるとは限らない。教育は、指示ではなく、本人が自分で考え、引き出し、伸ばすことである。

それに介護場面と教育場面は同じである。介護の場面で、利用者からの拒否が出てきた場合、何とか拒否してもらわないように、なんとかできるように方法を考える。それは教育の場面でも同じことが言える。教育場面で、職員ができない場合にもどのような教育をしたらできるようになるのか方法を考える。教育は、自分の仕事の一つになっていることを自覚しなければいけない。介助などの普段の業務をすることはもちろんだが、上に立つものとして教育も仕事である。

 

リーダーに必要なものは対話力。

 

リーダーに必要なのは、対話力。対話力には質問力、スピーチ力、説明力等々のそれぞれがあり、相手に気づきをもたらす・相手の心を動かす・相手の理解を深めるためのもの等で、一方的な指導ではなく、自身でも考え行動が移せれるように指示ではなく、対話を通して指導していく。また、対話していくことで相手のことを理解するためには、まずは自分が自分自身の価値観を理解しなければならない。自分がどういった考えを持っているのか?どう感じているのか?といった価値観を理解していると指導していくなかで、相手の価値観をはかることが出来ます。

 

問題解決するにあたって、なぜそのような問題が起きてしまったのかを考え、掘り下げていかないと問題の核心に触れることが出来ず、表面的な部分しか解決できない。問題に対して「なぜ、そうなったのか?」と考え、答えが出た時に、その答えに「なぜ、そうなったのか?」とさらに考え、答えをだす。また、その答えに対して「なぜ、そうなったのか?」と考える。この問いかけを繰り返すことで問題解決が出来るということでした。

 

次回のカリキュラムは「アセスメントの技法」で、内容としましては「介護職員の現状を客観的に把握するために必要な基礎知識と実践方法を学ぶ」です。