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Sep 24, 2018

北海道D-WAT派遣チームでの活動レポート

北海道に、支援活動に行っていた職員が帰ってきました。活動のレポートと写真です。

30.9.23 本館一階 伊藤 仁志

9/18~22かけての5日間、北海道の新得町にあるやすらぎ荘へ派遣され、活動してきました。活動内容は、日ごろ行っている、入浴、排泄介助、見守り、レクレーションなどです。対象者は、12名(うち3名は別の近隣施設におられるため、9名の利用者)で、6日の北海道胆振東部地震の震源である厚真町に唯一ある豊厚園から、ここやすらぎ荘へ避難されている方です。うち1名の方が、頭部に打撲、スプリンクラーの水をかぶった方も何名かおられましたが、私たちが伺った時には安定してみえました。

豊厚園の様子を聞くにあたって、あまり詳しくは控えさせて頂きましたが、話せる範囲でということで、9/6未明の3:06に震度7の地震があり、施設は全停電、スプリンクラーの誤作動で水浸し、幸い死者は出なかったものの、多くのガラスが割れ、負傷者は数名、即施設外は夜勤者中心に非難し、近隣の職員も集まってきたということです。また、豊厚園は私たちが派遣されたやすらぎ荘と法人は違いますが、提携を結んでいて、9/6の15時ごろには、独自で非難の迎えに行かれたということでした。そんなに早く動ける判断力、日ごろから準備、心構えできていないと、いざ動けないと思います。

また、やすらぎ荘は厚真町から車で2時間と避難先の施設としては一番遠く、その他、豊厚園から帯広、苫小牧、経管栄養の方など医療ニーズの高い方は札幌などの病院といった、各地8か所ほどにすでに利用者、職員も分散して避難、職務にも就いていて、やすらぎ荘の12名が利用者の避難先としても一番多く、職員も7名(うち看護師1名)で、職員は近くのログハウスに8名集団生活をして、家族を地元に残し、施設で利用者のお世話をしながら、施設との往復生活を送ってみえます。その姿だけでも頭が下がります。

利用者も避難当初はやすらぎ荘の配慮もあって、各フロアに分散されたそうですが、慣れない環境、地震直後の精神的不安等もあり、お互いに話し合いの結果、現在は写真にもある通り、フロアや仏間を一部借りて、豊厚園の利用者、職員は集まって独自の生活を送られています。

私たち3名の活動は、9時~17時の勤務で、日ごろの業務と変わりなかったので、インフラも整い、食事、物資もそれなりにありましたので、不便を感じることなく、少しでもお役に立つようにとの思いで、頑張ったつもりです。以前の福島で感じた方言もさほどなく、コミュニケーションにも問題ありませんでした。入浴、排泄介助の他、3日目には、我々の提案でアイスクリームやホットケーキを作ったり、カラオケをしたりして、少しでも楽しい時間を過ごして頂こうと試みました。私達の活動中、当初の応援は私達だけで、来週からは何も応援のない状態でしたが、3日間の間に、随時近隣の町からの応援部隊の予定が来週から組まれていました。

3.5日間、最終日は半日でしたので、非常に短い時間でしたが、私たちは派遣されたことで、地震後初めて地元へ帰省された方もおられたくらいで、被災されて不便な生活の中、どれだけ私たちがお役に立てたかわかりませんが、活動が終了したこれからは、頂いた経験談を一人でも多くに方に伝え、有事の際に生かして頂くことだと思っています。まず、避難訓練は行ってはいますが、実際有事の際にどれだけ動けるのか、どう職員は駆けつけるのか、避難された方を受け入れる体制はあるのか、避難できる避難先はあるのか、よく検討し、形にしていく必要があると感じました。

下記にてお礼のメールをいただきましたので、同じく報告致します。

厚真福祉会の佐藤です。 改めまして今回の支援活動で皆さんとお会いできたこと、本当に感謝しております! 今はもうそれぞれの施設によって、ご自宅に帰られた頃でしょうか? 震災からアドレナリン全開のままここまで過ごしていて、正直他の職員も疲れが見え始めていた頃だったので、皆さんのご協力の元皆の楽しそうにしている笑顔を見ることが出来たこと、本当に嬉しく思っています。震災直後は不安や恐怖よりも無我夢中に過ごしていた印象があり、色々なことに追われながらも何とか全員が無事に集まれる事を考えて行動するので精一杯でしたが、今思い返してみると避難口一つ間違えてたら崖崩れにのまれている状況だったりで… ある意味色々な奇跡も重なっていたのではないかと改めて思ってしまいます 協力して下さったので、入浴方法の見直しや衣類の整理、新得町での過ごし方が少し見えてきたように感じます。 まだまだ先は長く、厚真に皆が元気で帰れるように頑張っていく踏ん張り時とは思っていますが、これからは皆さんとの写真を見ながら機会を作ってまたカラオケをしながらほうじ茶アイスクリームやホットケーキを食べて話題作りをしていきたいと思っています! また帯広で自分達の知らないお話を沢山聞かせていただき、岐阜県の施設のことや震災ボランティアでの活動のこととても参考になりました! 今度は厚真福祉会が復興した暁には、皆さんをご招待して是非厚真のジンギスカンを食べていただきながら、もっと沢山お話をしたいと思いますので機会がありましたら是非! 今回知らない土地知らない相手にずっと気を遣って頂いてお疲れになったと思います。 まずは身体を休めて、明日からもカラオケなどして元気にお過ごし下さい! 皆さんの暖かい笑顔が楽しくて嬉しくて、頑張る活力になりました! 本当に本当にありがとうございました!

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