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Jun 28, 2016

東海北陸ブロック 老人福祉施設研究大会 愛知・名古屋大会のレポート

今回6月20日と21日の2日間東海北陸ブロック老人福祉施設研究大会愛知・名古屋大会に参加しました。大会のテーマは地域に描こうこれからの介護~自立する力・生きる力・支える力~というテーマでした。

20日は全体会ということで、記念講演が行われました。演題が「伝えることの大切さ、伝わることの素晴らしさ」~東日本津波原発事故大震災から5年の記録~という演題で講演が行われました。今も福島では地震後の関連死が増えてきていて、福島県の課題だと言っていました。直接死に比べて関連死が多く、自殺も関連死に含まれていますが、自殺は23件あり、男性の8割が自殺をされている事を始めて知りました。福島県の一人一人に会って話を聞いておられ、何度も拒否をされることがありましたが何度も行って会って行くうちに話をしてくだされ、いろんな話をされたそうです。録音した話を聞いて、遺族には節目はなく命の大切さを感じました。

21日は分科会という事で、私は第5分科会に参加させて頂きました。テーマは、生きる力は私たちが支える!利用者・家族を孤独にさせないためにというテーマで発表がありました。第5分科会はショートステイ・居宅介護・デイサービス・特養という介護の方面がいろいろと違いますが色々と学べれる事がありました。5つの発表を聞いて、5つとも印象深い発表でした。

ショートステイの発表としては、月に1回の誕生日会を利用者様と一緒に作って行ったという発表でした。利用者本人の満足度をアップさせることや家族への情報を発信すること、利用者・家族を・職員間の交流を図ることが目的でした。

発表を聞いて、家族にとってはショートステイを利用してる利用者様の家族は不安などがあるので、利用している時の様子などを写真やDVDにすることで、家族にも理解や安心を得ることが出来ることが分かりました。

私たちの施設は誕生日会をなかなか今、出来ていない状況なので、誕生日会を行うように起案書を出していき、またショートステイの方にも、誕生日会を何かいい方法がない物かリーダーと考えて行っていきたいと思いました。また入居者様ですが、誕生日会の時にも家族に参加して頂けるようにしていきたいです。

また、特養の発表としては口腔環境改善による肺炎予防の取り組みという発表でした。拒否のある利用者への関係作りに取り組み、信頼関係や口に触れられることに慣れることで口腔ケアができるようにしていったという発表でした。職員による歯科勉強会を行い、多職種による口腔チェック・職種間の情報共有・利用者の食形態の見直し・ケアに対する拒否への対策(関係作り)・口腔機能訓練の実施を行う。また職員のモチベーション向上対策も行うことで、職員の理解や意識が出来たのだと思います。職員や利用者のやる気向上への働きかけで良いところに気づいたらその場で時を逃さず褒めることをキラリ・グッドという名前にして行っていました。口腔ケアだけではなく、他のケアに対してもキラリ・グッドを使用できるのではと思いました。私もキラリ・グッドを使用していきたいです。

もう一つの特養は利用者様のできることに目を向けようという発表でした。

業務に追われてしまうことも多く、記録内容が薄くなってしまうことがあり、ハピネスレポートを作成して利用者様の言葉や気持ちができたことに意識的に目を向けることができるように働きかけを行い記録が1か月で2倍に増え、また会話や表情・様子なども具体的に増えた。また気づきも増えて職員のモチベーションも上がり利用者様をより一層知ることが出来たという発表でした。そのことで個別のケアプランを作成でき、個別ケアが出来ることを教えて頂きました。

その他の発表はデイサービスは、オリジナルアセスメントシートを作ったり、居宅介護支援では経済力も介護力もない方への支援の方法や、医療依存度の高い独居高齢者と家族への支援という発表をされていました。

今回の東海北陸ブロック老人福祉施設研究大会愛知・名古屋大会に参加させて頂き、分科会の研究発表を聞いて、いい勉強になりました。また、マネ出来るところは真似していきたいです。