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Oct 16, 2016

東海北陸ブロックカントリーミーティング(in三重県)に参加しました。

平成28年度 東海北陸ブロックカントリーミーティング(三重県)参加報告

食事・栄養管理係長 若園貴宣

平成28年10月13日~14日の2日間にわたり、三重県四日市市の都ホテルにて東海北陸カントリーミーティングに参加しましたので以下報告します。

10月13日(1日目)

①13時~14時15分 開会式・趣旨説明・基調報告など

13時から開会式が行われ、関係者の方々のあいさつがあり、今大会の趣旨説明があった。今回行われたカントリーミーティングは、討議を中心にした意見交換が行われるもので、全国老人福祉施設協議会の21世紀委員会が中心となり、開催されたものである。今までも、またこれからも、年齢、役職を超えた介護に携わる者の現場の声を発信しつづけたいとの強い思いがあるとのことであった。

②14時30分~17時50分 分科会「⑩ブランディング(イメージアップ)」

今回のメインテーマである10個のバズワードについて、それぞれの分科会で討議を行うとのことで、私は「⑩ブランディング(イメージアップ)」について、他県の参加者の方とともにグループを作り討議を行った。各自自己紹介の後、グループ内で司会、記録、発表の担当の割り振りがあり、私は司会に当たったので、討議の進行役となった。まず、ブランディング(イメージアップ)に関することで、意見を集約したところ、介護に関する負のイメージが多く出され、労働環境が悪い、マスコミの作り出すイメージが暗い、人材の不足などといった意見が出た。次に様々な意見を分類すると、介護のイメージアップに関しては、内面的なことと、外面的なことの2つに分けることができ、内面的なことについては自分自身の意識の問題や、職場のこと、地域への働きかけなどが挙げられた。また外面的なこととしては、全老施協を通して国や地方自治体への労働環境改善に向けた働きかけや、マスコミ、SNSを利用した介護のイメージアップ戦略が挙げられた。最終的に課題の解決方法として、急にイメージをよくすることは出来ないし、そもそも自分自身が介護のイメージを潜在的に悪いと決めつけているのではないかということから、自分の仕事に誇りをもつ意識改革をするというように、足元を見直すことが必要だとの考えがまとまった。他には、介護の授業を小学校から始め、高齢者の方々の理解を小さいころから深めることでイメージアップにつながるとした意見や、やはり地元の方々との地道な交流が、やがて大きな動きにつながっていくのではないかとする意見も出た。なかなかうまく司会進行は出来なかったが、話をする中で、問題、悩みを共有化でき、他県の方々の仕事に対する思い、誇りも感じられ、大いに刺激を受けた。

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10月14日(2日目)

①9時~10時 全体会(総合ディスカッション)

2日目は、昨日行われた分科会での10個の「バズワード」に関するそれぞれの討議内容のまとめが報告された。そして、それらの報告に関し、全老施協側からの助言者の方々がコメントを行い、討議が進められた。会場の参加者からも質疑・応答が行われ、「介護におけるロボットの定義とは?」という質問に関し、「入浴におけるリフトもロボットと解釈する方もいる」としつつ、「科学的な先進技術全般ととらえてはどうか」といったやりとりもあった。

②10時20分~11時50分 特別講演

最後に特別講演として、「未来型志向の法人マネジメント~地域共生社会のなかで社会福祉法人が取り組むべきこと~」というタイトルで、講師の千葉正展氏より講演が行われた。来年度より、社会福祉法人の制度が大きく変わる中で、それに至るまでの国、政治の動き、法律の改正や、内部留保問題を発端とした社会福祉法人批判などの経緯が説明された。後半では、より具体的に制度の見直しを目前に控えて、どのような対応が必要なのかについて具体的な提唱がなされた。社会福祉法人が、税金に関わる優遇措置を受けている現状で、民間企業とは何が違うのか、または、社会福祉法人として何ができるのか明確に答えることができないと、社会福祉法人の不要論が出かねないと警鐘を鳴らし、地域とのつながりは重要だが、今後は単なる交流ではなく、地域のニーズを掘り起こし、それに見合った交流・サービスの展開が今後の法人運営には求められるとのことであった。

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