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Nov 17, 2015

第72回 全国老人福祉施設大会 東京大会の研修報告書

平成27年11月11日(水曜日)~11月13日(金曜日)の期間、出張に行かせて頂きました。

11日の全体会で、とても印象に残った言葉があります。それは、「地域包括で担ぎ、高品質ケア!!地域の中でもオムツを外していく。」という言葉です。今までは、オムツ外し=特養として考えていたので、とても驚きでした。もちろんオムツを外すことが第一の目的ではありますが、単純に外せば良いという問題ではなく、外すまでの過程のことを在宅でも取り組んでいくということを自分なりに理解しました。24時間365日を見守る入居施設とは違い、通所では1日の7時間前後しかケアする機会がありません。また、毎日利用される方なんて、ほとんどみえません。大体、週2日~4日ぐらいで、オムツ外すことが出来たら素晴らしい介護になると思いました。その為にも、ケアマネさんや家族の方などと今以上に連携を図り、限度額にあてはめるサービスではなくサービス利用していない時の生活把握を行い、どう専門性を持ってサービスの提供を行うか。また、どう付加価値をつけていくかが課題になってくることを学びました。

12日には、第4分科会「軽度介護者から重度者まで、複層・多角的サービスの提供」に参加させて頂きました。瀬戸副会長が講義をされる中で、ICFを使用したサービスを活用しないと、デイサービスは戦えないと言われました。活用が出来ていないデイサービスは、どうICFと関わっていくのか。正直、まだまだ未熟な自分はICFの説明をされても理解することが出来ずに、自宅に戻ってから再度調べました。それによって、なんとなくは理解が出来ました。こんなレベルでは、利用者様に申し訳ないと深く反省しました。また、加算の取得率を上げていかないとレスパイトのままのデイサービスと説明されました。「デイに行って、どうかなるの?」と思われるのではなく、加算を取得できるよう体制作りを行っていくことが重要であること。そして、その加算を取る為にも、専門性を高めていく。そうすることで、専門性の証ができるとことを学び理解しました。認知症加算・中重度者ケア体制加算の取得を平成28年度からは取得できるよう取り組んでいきます。

また、地域とのつながりを作っていくことがデイサービスの相談員である自分の仕事を改めて再認識しました。今までは、デイサービスの稼働率ばかりを追って仕事を行ってきましたが、杉和会の職員として社会福祉法人としての使命を果たしていかないといけないことを強く思いました。他の経営主体では対応できない福祉・介護ニーズついて、地域の期待に応えられるよう存在意義を今まで以上に取り組んでいきたい。デイやショートの職員だけが取り組むのではなく、法人として取り組めるよう自分が特養に異動になっても介護者教室だけではなく、もっと違った展開もできるよう協力していかないといけないと感じました。

13日の全体会では、高校や中学の教科書に「介護現場は重労働で賃金も高くない。」「介護の仕事が重労働で低賃金である。」と書かれていることを初めて知り驚きでした。それ以上に、なぜか悔しい気持ちの方が大きかったです。これを打破する為にも、専門性を高めていき高品質なケアの実践を行い、介護報酬が上げられるよう取り組んでいかないといけないと思いました。介護イケメンの紹介よりも、トランスファーなどの介護技術や介護力の取り組みなどを発信していき、介護が重労働から変化していることや介護によって人(入居者様や利用者様)を変えることが出来ることなどを世間の方に知って頂けるようにするべきです。イメージアップしても、仕事が続かなければ意味がないと思いました。介護現場が、介護技術と介護力の向上が絶対に必要不可欠だと思います。そして、その向上の為にも、自分も現場で他の職員と向上が出来るように介護力を磨いていきます。