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Mar 26, 2016

~認知症の理解とケアの展開について~

「認知症の理解とケアの展開について」

 

①行政説明

②講演「認知症の理解と支援―点から面へのケアの展開―に向けて」

③ディスカッション「認知症介護の展開―点から面へ―」

と、なっていました。

 

①行政説明

住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けられるよう、行政・民間・地域住民など、様々な主体がそれぞれの役割を果たしていけるよう、認知症の人やその家族の視点を重視した新オレンジプランについて、厚生労働省老健局より説明がありました。特に認知症の容態に応じた適時、適切な医療、介護等の提供について発症予防、初期・中期・人生の最終段階に至るまでの変化に応じた循環型の話しがあり、私たち介護職としても、その一環として担うべき役割について、今、力を入れている地域・家族との連携の大切さや、意義を再度確認できました。

②講演

認知症を予防できる因子として、身体活動や教育歴、生活習慣病などのコントロールが有効であること、生活障害についてなどの説明をしていただきました。特に排泄や歯磨きなどを紙芝居化すると、注目すべき点、手助けすべき点が見えてくると、実際にスライドで体験しました。目からうろこが落ちる思いでなるほどと感じました。私たちが普段、何げなく普通にやっている事も、しっかり手順、流れを追うと、手を出すべきところも良くみえてきました。

③パネルディスカッション

Stageを3段階に分け、それぞれ事例発表、ディスカッションがありました。

Stage1(軽度認知障害~認知症初期)

社会福祉法人運営の認知症カフェ、認知症初期集中支援チームについての発表があり、早期の発見、診断、対応や地域とのつながり、地域住民や事業所への啓発活動、各関係団体との連携、情報を早くキャッチできる体制作りの大切さを学びました。

Stage2(軽度~中等度)

かつての経験、出来事や感情を思い出すことで、脳の活性化、精神の安定、明日への活力を見出し、認知機能の維持、向上を図る「回想法」についての発表がありました。当施設でも干し柿作りを始め、多く取り入れていますが、ますますの充実を計画、実施していきたいと思います。

Stage3(重度~終末期)

当施設の「癒しの空間の提供による認知症ケアの取り組み」の事例発表がありました。理念にある「すべてに優しく いつまでも悠のある やすらぎの邑でありたい」の通り、様々な癒しの空間があり、中には2年しか勤務していない私には初めて知る事実もあり、普通に用意されている環境の中に沢山の想いや考え込まれた設備が準備されていることを認識しました。この恵まれた環境を必ず活かしていきたいと思います。

 

このように、各段階に会ったケアを適時、適切に継続して提供していく事こそ、点ではなく、面での展開だと感じました。