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Feb 11, 2018

中堅介護職員研修 第10回目

新館一階 大口幸太

 2月9日、特別養護老人ホーム優悠邑和合にて「中堅介護職員育成研修」の全11回の第10回目がありました。第10回目のカリキュラムは「評価の技法」で内容は「介護スタッフの評価に必要な基礎知識と実践」に参加さして頂きました。

今回の研修では、「評価の技法」について教えて頂きました。評価とは、物事・性質・能力などの良し悪しや、美醜などを調べて価値を定めること。評価の方法は「相対評価」、「絶対評価」、「個人内評価(進歩の評価)」の3つがある。

「相対評価」とは、一つの集団で関係する人を並べて、相対的に優劣を評価する形式を指す方法で、一つの集団の平均を基準に評価を行う。評価者によっての差が出ることはないが、一つの集団での評価のため、複数の集団で評価を比べた時に、評価の差が生じることがある。

「絶対評価」とは、指導目標に照らして設定された基準によって行われる評価の方法で、評価者が基準を、決めて評価を行う。そのため、基準に曖昧だったりすると、評価者によって評価の差が生じやすいというデメリットもある。

「個人内評価(進歩の評価)」とは、純粋の本人の内でのみ成績を考えるという評価の手法で、本人の自ら学ぶ意欲を高めたり、問題解決能力の向上に繋がったりするが、本人が評価するため、上司が求める評価との差が生じやすいというデメリットもある。個人が自ら考え、自ら成長する支援をするには、上司が支え、相手を前向きな気持ちにさせることが大切であることを学びました。

そして、今後の評価の全体像として、「相対評価」の全体のボトムアップと、「絶対評価」の明確な基準と、「個人内評価」のここに学びと意欲が、合わさった「介護現場専門評価」、高品質な平均を生み出す基準が個々の目標となる評価システムの作成が必要になると教わる。

介護現場における評価作成には、

ステップ①「介護現場での必要な能力の構成要素の抽出」

ステップ②「それぞれの構成要素について細分化」

ステップ③「項目ごとに具体的な評価基準を設ける」の3つのステップがある。

グループワークで具体的な評価基準の作成を体験しましたが、具体的な表現で全員が同じ評価をするものを作ることは、すごく難しいことであること学びました。

最後のまとめの中で、評価はポジティブで良いところを見つける視点で行うこと、評価をすることは責任をもつこと、評価を口にして、お互いの意見を出し合い、みんなで話し合い、共有するし納得することが大切であることを学びました

次回の第11回目のカリキュラムは「評価の事例検討」で、内容は「対象スタッフの評価について事例検討」です。