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Sep 23, 2018

ユニットリーダー研修に参加して

 新館1階 村瀬智美

7月18日から3日間、ユニットリーダー研修の講義研修をしてきました。

1日目は、ユニットケアを取り巻く社会的背景と展望・高齢者とその生活の理解・ユニットケアの理念と特徴の講義を受けてきました。

社会的背景として利用者様のニーズを知ることが大事だと感じました。入居の理由はいろんな理由はあります。施設が暮らしの場であり、どこに住んでも同じ暮らしをすることが大事だと感じましたが、今の施設では利用者様の暮らしが自分の家と同じ暮らし、住環境が出来ていない事が分かりました。老人福祉法の第17条に基づく特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準の第2条と第33条は基本方針が違い、第2条のケア視点が排泄介助・入浴介助・食事介助の全員一律・一斉となっていましたが、第33条のケアの視点が入居前の居宅における生活と入居後の生活が継続していき、一人ひとり違うので自立生活支援が必要だという事が違います。一人ひとり違うという事は一人ひとりへのサポートや個別ケアが大事だという事が分かりました。

その利用者様が重度の認知症や身体状況であれば、場合によっては自分で身体を動かすこともできず、自分の状態を伝えることが出来なくても、自分の決めた暮らしや意見が尊重され、認められる暮らしが実践される必要があることが大事だと感じました。

高齢者とその生活の理解としては、身体的特徴からみる環境整備としては、高齢者の視点に合わせることが大事で、例えば、施設内の掲示物の高さや椅子の高さです。椅子の高さはその利用者様に合わせなくてはいけないことが分かりました。3種類ぐらいの高さが違うものを用意すると良いというのを知りました。施設の掲示物の高さは目線が床から110㎝程度の高さにする事がいい事を知りました。リロケーションショックとして3つの苦悩と5つの落差があります。3つの苦悩は、施設に入る原因そのものに苦しむ・自らコントロールしていた居住環境システムの喪失・施設という非日常的な空間に移ることにより味わうです。5つの落差は、空間・時間・規則・言葉の落差と役割の喪失です。その中で、時間の落差では私たち職員と高齢者の時間の進み方が違うことが分かり、高齢者の時間はゆったりしていること分かりました。福祉用具の活用として今持っている技術と福祉用具の活用をすることで質の高いケアになることが分かりました。

ユニットケアの理念と特徴としては、利用者様一人ひとりそれぞれなので居室の環境も違う事が分かっていたが、どのような感じにしたらいいのか他の施設の写真など見せて頂きました。好きな物や色、本人が使っていたものなどを持ってきてもらいながら住環境を作っていかないといけないなぁと感じました。廊下などの飾りは施設風にするのではなく、本物にしなくてはいけないことが分かりました。ちぎり絵を飾るのはいいが、それより外へ行く事で利用者様にとっては見たり、匂ったりして感じてもらうことが大事だと感じました。

2日目・3日目はグループワークをしました。ユニットケアにおける個別ケアと自立支援・ケアのマネージメント・ユニットのマネージメント・ユニットリーダーの役割・総合と実践のグループワークを行いました。

ユニットケアにおける個別ケアと自立支援として職員配置と勤務の仕組みを知ることが出来ました。職員配置としては利用者様が過ごしやすい規模(生活単位)=職員が情報を把握できる規模(介護単位)がユニットケアの基本だと分かりました。勤務表の作成としては利用者様の暮らしに合わせる・日中に人手を確保することがポイントになっている事が分かりました。今までの一般的なシフトの種類は4種類ですが、ユニットケアのシフトは10種類以上作っているところがあることが分かりました。勤務表を作成するときには1か月のうち公休が9日~10日の場合は夜勤が4日くらいとする事を知りました。また法定休日を守ることも大事だと知りました。

ケアのマネジメントとして一日の暮らしとしてどんな人でも一日は起床から始めるので起床時間も一人ひとり違うのでその人に合わせていかなくてはいけない事を感じました。身支度や身だしなみは人それぞれ違うので、パジャマでリビングに出て、朝ごはんを食べてもいいという事を感じました。その人にとっては、朝ごはんを食べてから着替える方や朝ごはんを食べる前に着替える方もおみえになる事があるので、その人の暮らし方が違うという事がユニットケアだと分かりました。食事に関しても食事風景のDVDを見ました。一人ひとり食習慣が違い、食べる量や器も本人のものを使用していたり、お酒が好きな方には聞いてお酒を提供したりおつまみを用意したりして家での暮らしに近づけるようにして見える事が分かりその人が自分の食べたい時に好きなものを飲んだり食べたりしていました。おかずは厨房で作っている場合は、提供時間が決まっているのでその時間で提供できない場合の為に常備食を用意している事があることを知りました。常備食は家族に頼んで持ってきてもらっている事を知りました。入浴はワンツーマン入浴で行うことで安心感や信頼関係・利用者様のペースに合わせられたりすることが出来る。また、本人の希望にそったようにケアを行えることも出来る事もユニットケアである事だと感じました。例えば同性介助や夜間入浴などですが、夜間入浴が無理ならば午後の最後にしてあげるなど工夫してあげることが大事だと分かりました。日中の過ごし方で施設で行っている行事やリハビリなどして過ごしているが分かりました。個人・ユニット・施設内でやったりする行事が他施設でもいろんな行事を行っていたり、リハビリも個人・ユニットでやっている他施設もあることが分かりました。

24時間シートの考え方があり、時間・生活リズム・意向や好み・自分で出来ること・サポートの必要なことの5つの項目を使用して24時間シートを作成するのが一人一人の暮らしを知る事が出来ることを知りました。意向や好みに関しては家族の意向も反映されないといけないことが分かりました。24時間シートをユニットごと、一覧表にすることで全入居者様の暮らしぶりが一目で分かったり、どこに人手が必要なのか根拠を示すことが出来たり急な欠員の対応に役立つ・時間軸で出来ることと出来ないことが明確になることが分かりました。

ユニットのマネージメントとして、情報の伝達としては目的を理解し、簡単で分かりやすく伝えることが大事だと感じました。毎日に共有する情報は申し送りや記録、ミーティング・施設の行事連絡・他ユニットなどの情報・利用者様の情報が共有されるが、利用者様の情報の中にはご家族様も含まれるので、情報の共有が大事だと思いました。会議やミーティングは業務の一環で日程の決め方は日時を固定し時間は60分から90分ぐらいで行う事を知りました。また場所に関してはユニット内で行うとその利用者様が気にされるので会議室で行う事が良く、見守りに関しては協力ユニットが必要だと知りました。見守りに関してはユニットのフロア職員全員で会議に参加することで、「私はパートだから。」というのではなく、フロア全員が職員で日勤帯の職員でその利用者様の情報を知っていることもあるので全員参加することが大事だと感じました。

ユニットリーダーの役割として、理念を職員全員に浸透させることが大事だと感じました。

総合と実践としては、施設に戻ってから伝わるか伝わらないかはやってみた結果で、どう伝わらないのかの原因としては、自分自身の理解が出来ていない・自分自身が理解出来ていても分かりやすく話すことが出来ていない・伝えるための準備が足りない・伝える内容、伝える場があってない・時間をかける覚悟がないなど具体的な伝え方等を考えていけないことが分かりました。

また、9月から他施設の実習へ行きますが、その施設実習でどういうユニットケアを行っているのか、どんな雰囲気なのかなど勉強していきます。