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Aug 19, 2021

『百聞は一見にしかず』の話

令和3年8月19日

本日は午前中に盲養護老人ホーム優・悠・邑    和(なごみ)の全体会があり、最初に理事長である私から会計責任者等の辞令を渡し、ついで各委員会からの報告と提案があり、正直4月1日から事業開始してから4ヶ月弱、新設施設に移ってからだと3ヶ月弱で吉澤施設長はよくここまでに職員の頑張りを育てたものだと思いました。委員会の報告の後は吉澤施設長が職員の慣れからくる『雑さ』についての指摘があり、その中で入居者さんを前にして「見張っといて」との発言が現象的なものとしてある。との話には「聞き逃すことが出来ない。」と思った私は吉澤施設長の話の後を引き継いで「見張っていなければいけないとは普通は悪いことをした人に対して使う言葉だ。入居者さんは犯罪者等では絶対にない。大切にお世話させて頂く方々である。つまり、最大限の敬意と尊厳を持って接すしなければいけない。」とややきつい話し方をしました。その後は『百聞は一見にしかず』の話をしました。その時には私の体験をした本館開始時の話をしました。「平成10年5月18日に事業開始をして半年も経たない頃は職員も慣れない状況の中、頻繁に救急車の依頼をしたものです。慣れない職員集団ではありましたがあまりに頻繁に救急依頼をしていたので救急対応は手慣れたものになりました。つまり、『習うより慣れよ』を地で行く事が出来ました。今は救急依頼は年に3回もないので対応をしっかり出来る職員はあまりいないのが現実です。但し、万が一救急対応をしなければいけない時の為に机上訓練は本番を想定して真剣に取り組む必要があると話をしました。そして私が体験した救急対応の話をしました。それは、施設の事業開始をして1年も経過していない時に22時過ぎに私の携帯に連絡が入りました。第一報は「本日からショートステイを開始された方が部屋に見えません。」との事だったので「しっかりと落ち着いて探して下さい。」と話をしてから外出着に着替えて車に乗り込み運転していると「玄関から外を探したら石垣の下で倒れられていて頭が割れています。」との報告を受付、私は正直「6年も苦労して造った施設だけれどもこれで終わったな」と思うと同時に足がガタガタ震えたのを覚えています。ところが何とか施設に着き施設内に入ると、頭が割れていたと報告を受けた利用者さんが椅子に腰掛けニコニコされていて(もちろんタオルで頭を押さえてではありますが)事情を聞くと石垣の上から見てしっかりと血が流れていたので頭が割れたように見えたとの報告を受け、ぽっとした段階で救急車を手配して病院で縫って頂き頭にネットをして貰うとお医者さんから、一晩様子を見たいのでネットをとられないようにしてみていて下さい。」と言われた時の事を今も鮮明に覚えています。と話をしました。つまり色んな事を入居者さんから教えて頂き職員は成長させて頂く事が出来る。しかしながら少し慣れてくると『世話をさせて頂くが世話をしてあげている』と勘違いをしてしまうことがある。しかしながらそのようには絶対になってはならない。『習うより慣れよ。だけれども、決して世話をしてやっているのではない。』と私はいつも自分を戒めています。職員の皆さんも少し慣れてきた中で決して上から目線の対応をしないで、尊厳ある対応に徹して下さいと話をしました。リピーターの皆さんは私の話をどのように受け止めて頂いたでしょうか。出来たらご感想など聞かせて下さい。