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Jul 12, 2022

参議院選挙の結果に虚しさと苛立ちを覚えています

組織内候補者は残念ながら落選してしまいました。これは、制度も予算も政治で決まると言う現実を介護に関わる方々に理解して頂く事が浸透しなかった事に尽きると思います。もっと端的に言うならば『自らの地位を自らで守るべき』を理解されてない証しであると言う現実があると思います。この現実を変えていかない事には介護業界の未来は明るいものにはならないと思っています。

組織内候補者が6年前に当選して頂いてからの活躍には目を見張るものがたくさんあったにも関わらずその事を「何と無く良かった。」あるいは「ラッキー」等と片付けてしまうのは全く持って短絡的な考え方だと思います。

具体的に言うならば、組織内候補者が参議院議員で在籍していた2回の介護報酬改定は『プラス改定』と言う結果を現実に勝ち取ってくれたし(もちろん、組織としても色んな方に理解を得るために努力もしましたが。)、コロナ感染症対策を頑張っているからと言う事で医療関係者に次いで介護従事者にも『慰労金』(1人5万円)を頂く事が出来ました。またコロナのワクチン接種についても医療従事者に次いで高齢者の接種の順番の時に「施設においては介護従事者も同時に接種しなければ意味がない。」と言う事で同時に接種出来る様にその当時の田村厚労大臣と共に菅総理に掛け合って同時接種を可能にしていただいたりと介護事業者の立場に立った対応をして頂いた事は感謝に堪えません。

このような事が現実に出来たのは国会議員の立場であり、尚且つ介護の現場を熟知されていたからに他なりません。介護の現場の事を熟知している国会議員だからこそ介護の現場の代表として声を大にして国会の場で発言して頂いたからこそと思います。私も人一倍に声を出す事は出来ますが、どれだけ大きな声を出したとしても叶う事ではありません。

介護を代表した議員がいなくなった以上、国の制度や介護報酬改定への意見を少しでも通す為に何をすべきかと言う事をこれからは今まで以上にしっかりと考え、提案して各方面に理解して頂く根回しをしていかなければいけないと全国老人福祉施設協議会副会長としての立ち位置に於いても痛切に思っています。

結果が出てしまった以上その結果を真摯に捉えて私に出来る事を頑張って行こうと考えていますが、正直に言えば「介護の方々は自分たちの立ち位置が分らないのか」と言う苛立ちがある事も事実です。よく、「政治には関わらない。」と言われる方が有ります。しかしながら自分たちの生活をより良いものにして、高齢者の安心な生活に貢献する為には『政治力』は不可欠です。「何もしなくても国が何とかしてくれる。」等言う考え方は通用しないのが現実です。

今日のコラムはかなりしつこいものになった事をリピーターの皆さんにお詫びしつつも私の虚しさを理解して頂ければとの思いでいます。