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Mar 8, 2024

和合1階のお参りで初めての四国遍路でのお話をしました。

午前10時30分から和合1階の入居者さん・利用者さんとでお参りをしました。最初に正信偈を唱えさせて頂いたのですが大垣エリアは東本願寺(一般的に「お東」と言います。)門徒が多いのか私のお経にしっかりついてきて下さいました。と言うより助けて貰っています。御文さんも一緒に多くの方が大きな声であげて唱えて下さいます。

そんな中で、本日発見した事があります。それは、私がカラオケに入った時にはいつも眠そうにされている入居者さんがおみえになるのですがお経の時には数珠をしっかり手に持ちしっかりと口が動いているのです。しかも姿勢もシャンとされているのです。その姿を見た時にその入居者さんから「カラオケは興味がないけどお経は頑張るよ。」と言う事です。つまり、『人それぞれに興味がある事は違う。』と言う事を教えて頂きました。十人が十人興味を持って貰う事など無理ですから、興味のない方のフォローは他の職員(今は実習生のいます。)にして貰えればと思っています。

正信偈と御文さんのあと四国遍路で覚えた般若心経を中心にしたお経を唱えさせて貰うのですが本日は何故か四国遍路に初めて参加させて貰った時の事を思い出しながらお経を唱えていたので、お経さんを終えた後の話は初めての四国遍路であった事をお話しました。ひょっとしたらかつてのコラムで書いた事かも知れませんが本日お話をした事としてこのコラムで書かせて頂きます。

それは53年前の出来事です。私が高校2年生の夏休みに生母秋江のお姉さんの旦那さん、つまり伯父さんに当たる熊の様にガタイが大きい鉄砲打ちの方が先達での団体にご一緒させて頂いた時に船底で四国に渡り高徳線で夜中に『坂東』と言う小さな駅で降りて、60人程度の団体ですので青年会の方が点呼をしている時に先達である伯父さんに呼ばれて「団体の最後尾を歩け」と言われたので、何の事かはわからないままに先達の伯父さんの指示に従う事にしました。歩き出して暫くして分かったのですが、小学生から77歳の女性までの60人からの団体ですから団体のペースで歩ける方ばかりではないわけです。事実30分も歩くと77歳の女性が少しずつ遅れられました。当然の事ながら私は最後尾を歩く様に伯父さんに言われているのでその女性と一緒に歩く事になるのですが・・・。まさかその女性をおんぶして本体に追いつくわけにも行かず、一緒に歩きながら「どうしたら少しでも楽に歩けるか」と言う事を考えながら歩いていて「女性が背中に背負っているリュックサックを私が持てば少しは楽になるのでは」と思い女性に声を掛けると「そんな勿体ない事は出来ません。」と2度は断られたのですが3度目にリュックサックを渡しに委ねて下さいました。その時に学んだのは「高齢者の方の中には遠慮される方がある。」と言う事です。

その時の教えは今、特別養護老人ホームで仕事をさせて頂いている中で役に立っています。四国遍路では多くの学びがありましたので機会があればまた書く事にします。