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May 18, 2022

施設は地域と共に

私は26歳の時から38歳まで児童養護施設の指導員だったのですが、この13年の経験から『施設は地域と共に歩まなければ本物にはなれない。』と言う事を学びました。つまり、『施設を開放的なものにして、地域から理解され地域に受け入れて頂かなければ本物にはなれない。』と言う事です。国は『住み慣れた地域で生活が出来る事が大切』等とよく言いますが『生まれ育ったところが一番』と言う事なのでしょうが、私は『楽しいが一番』だと考えています。つまり入居者さん、利用者さんに笑顔でいて頂く為の空間作り。その為に欠かせないものの一つが『地域との融合』だと考えています。施設が信頼され愛されることこそ大切だと言う事です。私が本部施設を立ち上げた時に地域で説明会を開かせて頂いた時に7割の方は好意的でしたが3割の批判的な方がみえたのも事実です。そう言う方の意見の中には『環境破壊だ。』『年寄りばかりで汚いのではないか。』『ぼけた高齢者ばかりで何をすれのか』『所詮金儲けやろ』等と言う事を言われました。そんな中で一人ひとりの方に誠意を持って答えていく事で一人づつ理解者を増やすために地域との垣根は一切無くす対応をしていきました。ところが立ち上げ当初は職員も慣れていない事と私自身が理想ばかりを追い求めていたことにより、元気な入居者さんが施設から出てしまわれた事もしばしばでした。しかしながら事故に繋がらなかったのは地域の方から「見たことがない年寄りが歩いているぞ。」と連絡を頂いて事なきを得る事がしばしばありました。電話を頂いた方は入居者の方を見守っていて下さり、「施設長さんも大変やな」等と逆に励まされる事が多々ありました。そんなときに私は必ず「施設に遊びに来てください。」と言ってきました。そして、しせつの受け入れも地元優先の考え方で困っているケースについてしっかりと聞いて施設側で出来る事は精一杯にさせて貰う中で信頼を獲得してきました。地域の中でも高齢化は著しく進みあちらこちらで認知症で困っているとか昨日まで大丈夫だったのに、転倒骨折して急に何も出来なくなって・・・睡魔が襲いかかり何をしているのかわからないのでリピーターの皆さんこれで勘弁してください・・・。