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Jul 19, 2020

法人設立記念日PART③

令和2年7月19日

平成9年7月17日に認可を頂いてからは目が回るような、しかも初めて作る書類の作成に自分の能力のなさを嘆いていても仕方が無いので、「分からない事は聞くべし」で色々な方や機関に指導を仰ぎながらクリアしていきました。認可を頂き一番最初にしなければいけないのが入札執行なのですが、単年度事業での入札行為なので、11社指名による方法だったので、「果たして11社もエントリーして下さるのか」心配でした。指名した業者からは全社の参加意思を頂き取り敢えず「ほっ」としたのを昨日の事のように思い出しています。

そして、いよいよ8月8日に入札が行われたのですが、その時は初代理事長(私の義父伊藤憲治)と相談の上決めた入札金額で果たして落札してくれる業者が出てくるかドキドキでした。いよいよ入札が始まりました。そして1回目の入札では最低額を入れた大日本土木との差が1億も開いていて私は「入札してくれる会社が無ければ単年度事業での計画が難しくなるし困った。」と思わず「2回目は必ず入札出来る数字を出して下さい。」と天にも祈る思いでした。

そして2回目の入札での大日本土木が一番低い数字だったのですが、それでも5千万円の開きがありました。そこで、入札に立ち会って頂いた理事・監事の方々と協議をして、再び仕切り直しをしての入札は時間的に不可能だとの認識の中、1回目2回目共に一番低い数字を提示して下さった大日本土木と話し合いにより決める事にして、参加して頂いた業者にご了解をして頂き大日本土木と法人で話し合いをする事になり、大日本土木側から「本社との協議をしてからにして欲しい。」との事で一旦休憩に入りました。

おおよそ1時間後に再開となりました。その時の大日本土木と杉和会との数字の開きは大きかったので大日本土木側がどのような答えを持って挑まれるのかと正直ドキドキしていたのですが、大日本土木側の責任者の営業部長さんから「杉和会さんのお気持ちを聞かせて下さい。」と言われて私はその当時の理事長に代わって常務理事の立場で「5千万円の開きは大きいですが、お互いに譲歩した形で⒉千5百万円ずつ歩みよるのは如何でしょうか。」と内心ドキドキしながら答えると、営業部長さんは苦い顔をしながら、「もう一度本社と相談しますのでお時間下さい。」と言われ、もう一度休憩が入りました。実際には10分程度の時間だったのですが滅茶苦茶長く感じられました。

しかしながら10分後の営業部長さんの晴れやかな顔を見て「了解して貰えたんだ」と確信しながらも正直ドキドキしていました。そして営業部長さんから「若山常務理事さんが提案して頂いた数字で会社側の了解が得られました。但し、若干の計画変更はお願いしますがお請けした以上精一杯頑張りますので宜しくお願いします。」で難産上での入札執行でしたが8億7千5百万円で無事に入札が出来、本格的に本館の建設工事が行われて行く事になりました。リピーターの皆さん、いつもいつもこのように試練ばかりの23年でしたので、まだまだこの流れでのコラムが続きますが宜しくお付き合い下さい。