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Jul 22, 2020

法人設立記念PART⑥

令和2年7月22日

16日から始まった内覧会の日は考えてみたら私の誕生日の日で、たくさんの地元の方を中心に来て頂き、異口同音に「おめでとうございます。素晴らしい施設が出来ましたね」的なご挨拶を頂くのですが、少なくても私の誕生日を祝っての挨拶で無いことは当然の事ですが、私の誕生日の日が記念すべき内覧会の初日だった事は私自身には素敵に感じたものです。

いよいよ内覧会も終えて18日から事業開始で、最初の入居者さんは安八町から元気な認知症の女性の方でした。私にとっても、職員にとっても受け入れは初めてで、その当時は介護保険前でいわゆる老人福祉法による『措置』だったので、家族と共に安八町役場の職員の方にも来て頂いてのものでした。(余談ですが、平成12年4月から介護保険法が開始されたのですが、今でも老人福祉法は生きているにも関わらず、その存在すらご存じ無いのではないかと思えるような対応をされる施設があるように聞いていますが、当法人の施設は積極的に『困っている方、難しい方』の受け入れをしています。)受け入れ初日の夕食風景を見て微笑んだ覚えがあります。(今はとんでもない出来事と理解してますが)それは夕食時に夜勤者2名で夕食の対応をしている時に入居者さんは一人なので、入居者さんの両サイドに職員が座って介助しているのです。

そんな状況の中、措置である故になかなか入居者さんの措置依頼がなく、先代の理事長と共に市町村へ措置依頼の挨拶に時間がある限り行きました。ある時は入居が決まったのに家族から2ヶ月入居するのを待ってくれとの連絡を頂いた時には違和感を覚え家族に連絡すると、入居予定の長男さんの奥さまが電話に出られ「主人が手術をする事になり、2ヶ月近く入院することになり、美濃加茂にある病院まで連れに行く事が出来ない。」との事だったので「私が奥さんをお乗せして美濃加茂の病院にお迎えに行けば2ヶ月も待たなくても、極端に言ったら、明日にでも入居して貰えますが。」と話しすると「そんな事が出来るのですか」と言われて、美濃加茂の病院に行ったり、その他にも岐阜市や本巣市や敦賀市までお迎えに行ったりして、少しずつ入居者の数を増やしていきました。

5月末で5人、6月末で15人、8月末で25人で満床になった記念すべき日は10月3日でした。喜んだのも束の間でした。満床になり10日程経った日の16時頃、大学の非常勤講師の仕事を終えて施設に戻ると事務所にいた職員が私に「役場住民課に連絡するように」と言うので慌てて電話するといきなり「若山さんのところのショートステイの定員は何人だ」と言われたので『今更どういう事』と思いながら「20人ですが」と答えると「今のショートステイは何人だ」と言われたので「3人ですが」と答えると「3人しか受けていないのに利用者の四人目を断る利用は何だ」と言われて私は何の事かわからなくて「取り敢えず確認します」と言ってその当時の指導員を呼んで聞くと「現場が忙しくてこれ以上は受けれないと言ってますから何かおきたらいけないので断りました。」と答えたので唖然となりながら怒りが沸いてきました。

「最初にゆったりしていたので忙しいと言う事だけど、国の基準以上に配置しているのに」と思いました。そこから、私と職員のバトルが始まりました。それからは白い封筒(退職届け)が乱れ飛ぶ毎日に私の胃に穴があくのではないかと思う試練が私に待っていました。リピーターの皆さん次回はくら~い杉和会の時代を書く事にします。