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Jan 31, 2023

第一回全国老人福祉施設大会、研究会議 in 栃木

第1回全国老人福祉施設大会 In栃木大会に参加して。

今回、第一回という記念すべき全国大会に参加させて頂き、前回参加したのは香川大会以来のことでした。基調報告を聞いていても、随分と我々の高齢者施設の環境、仕組みも変わり、また大きな変革の時期に直面していることも分かりました。先日の経営戦略会議でもあったデイサービスの状況、当法人だけでなく、全国的に非常に厳しい状況にあるということ。また、人材不足においては今に始まったことではありませんが、他の施設では、ニーズはあるけれども、人材不足で一部のフロアや一部のユニットを閉鎖せざる負えない状況もあると聞きます。その点、当施設は理事長のご尽力のおかげでそのようなことはありませんが、一人雇用することの大変さが基調講演の中にもありました。

研究発表では、興味ある分科会をはしごして回らせて頂きました。始めはICT、ロボットに登録してあったので、そこから始まりましたが、確かに流れはICT、ロボットの導入で改善された発表でしたが、どうしても私も古い人間なのか、人対人の仕事なので、なかなか機械を当てにして巡回を減らし夜勤者の負担を減らす。という点がどうなのかと思っており、

巡回とは、ただ数字を見て、生きているかのバイタルサインを見ればいい。というものだけではないと思うのです。布団をしっかりかぶっているか、姿勢はどうか、ベット周りは異常ないか等、巡回で注意しない点は多くあります。その他、介護機器展も拝見しましたが、副施設長にもお話しましたが、正直、ピンと来るような物はなく、まだ発展途上であり、この業界にICT、ロボットの導入の難しさを感じました。

その他にも、さまざまな分科会にも参加致しましたが、一番印象的だったのが、特別講演会場での認知症介護研究、研修東京センター長、山口晴保氏の講演で、ちょうど私が認知症実践者研修中ということもあり、また法人として認知症に特化した施設を目指すという意味でも、最初から最後まで聞いて勉強してきました。これまでいろいろ学んで来た事とも重複した部分もありましたが、

・認知症にかかっても本人にはポジティブに捉えて頂く(どうどうと物忘れしていいんですよ)→ストレスを感じさせてはいけない。

・向精神病薬(クエチアピン、リスペリドン)の使用者は、飲まない人と比べて、ADLが落ちる。

・PDCAサイクル、意思統一してチームでどんな支援ができるか考えて、迷ったら話し合う、気づきを共有することが大切。

・見える化、数値化して成果を示すと、職員のモチベーションが上がる

今、認知症実践者研修で学んでいることに照らし合わせながら勉強することが出来ました。

日中の勉強させて頂くのに加えて、夜は食事に誘って頂き、他施設の方々と交流できて、お互いの状況や日々の悩みであったり、楽しい時間を過ごして交流することができました。今回の貴重な経験を私自身の中だけにとどめておくのではなく、他の職員の伝えないと代表で行かせて頂いた意味がないと思うので、一人でも多くの人に伝えたいと思います。

伊藤仁志