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Sep 26, 2021

節約する事によっての派生効果は甚大だと考えています。

令和3年9月26日

本部施設本館の事業開始をした頃は、私自身は措置依頼のお願いに先代の理事長と共に出掛ける事が多く、また、措置制度の借り入れに対する返済金の殆どは寄付金で対応しなければいけない制度だったので、私の給料の殆どを返済金に投入するしか無かったので週に二日は非常勤講師として大学・短大・専門学校に行っていた収入が若山家の収入源で、土日祝にじっくりと施設での仕事をするしか無かったので、正直職員教育にまで手が回らない状態でした。

もっともその頃の私は職員指導が出来る力量も無かったので、高齢者施設での経験がある職員に委ねるしか無かったのが実体だった様に思います。そんな状況下で私が施設に戻って車を停めていると、その当時の女子職員が宿直室の窓越しに外へ出るのを目撃して苦い思いをしたり、必要のないと思われるところも電気が点きっぱなしであったり、夏場は冷房が点きっぱなしであったりしました。

また、病院から退院してきた方はオムツをされて帰られる方が多いのですが、オムツの見直しもされなくて・・・。まだまだその頃の不充分性をあげ出したらいくらでも出てくるような状態でした。つまり、その頃の施設の状態は『その日その日をクリアするので一杯いっぱい』だったのです。今と違う状況について少し解説します。女子職員の行為は短大を出たばかりの職員に社会教育が全くされていない状況だったと言うことです。つまり、職員が出入り出来ると言う事は入居者さんも出入り出来ると言うリスクや、来客の方がその状況をみられたとしたらと言うことです。電気の点きっぱなしについては文字通り『無駄の意識の欠如』で、「水や電気にお金がかかる理解もない」と言うことでしょうか。

それからもうひとつの大きな理由は実は昨日もデイサービスの職員に注意したのですが、千巻経を終えてデイサービスの静養室(仏間)から会議室に滋賀信行会の方を隣にある会議室に案内してお茶を飲んで頂いたので、敷居の襖の戸を閉めたのです。

そして滋賀信会の方々をお見送りしてお供えを配る為に車に乗っていて仏間を見ると電気が点いていたのでお供えを配り終わって仏間の確認に行くと誰もいないのに電気は点いたまま。デイサービス側の襖は開いていたので「職員の誰かは気が付けよ」と思いつつ電気を消してから「もう少し色んな事に配慮出来ないでは困る」と話をしました。

ここからが本題です。本部施設は本館の床面積は3429.25㎡で徹底した配慮を全職員で行ったところ月20万円の節約が出来たのです。つまり、年間を通すと約250万円が節約出来ました。この250万円については、入居者さん、職員、法人に3等分をして有効活用するようにしてます。先般大胆にも実施した『松茸尽くしバイキング』もその一貫です。オムツの見直しも同じことが言えます。オムツが必要なら着用するのは当然の事です。しかしながら、職員の安心感の為であったり、職員が楽をする為のものであっては本末転倒になります。

実際にトイレ誘導で出来る方にオムツを提供したりしての無駄を削減した事により、月100万円の予算計上していたのが半分以下になりました。職員が入居者さん、利用者さんの身になっての計画実践と職員の多くの気付きによって、より快適な施設空間を醸し出せると言う事です。リピーターの皆さん、本館の事業開始から23年の経過を見てもまだまだ完璧にはなりませんが、これからも私も含めて全ての職員が気付きを多く持ち気付いた事を実践していきますのでこれからも宜しくお願い致します。