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Jul 6, 2020

豪雨により大災害を受けた熊本県の千寿園について述べます

令和2年7月6日

まだまだ、正確な情報がない中なので憶測を含んで同じように特養を経営している者として、私の考えを述べさせて貰います。先ず一番に思ったのは、予想していたよりもはるかに水かさが 増えていく中で動揺しながらも自分が出来る事を精一杯しながらも、自然の怖さと人間の無力さの中で力の限り出来る事をされた方々に敬意を表しながら、私も同じような場面に遭遇した時に何が出来るのかと、自問自答してみましたが答えは見つかりませんでした。

確かに結果論で『こうした方が良かった。あのようにすべきだった』とは言えますし、かつてダムの計画があったのに事業見直しによって計画が実行されなくて、川が決壊したとか、濁流が逆流したからだとの論調も見かけますが、「結果論で論じても大切な命は帰ってこない。」となると、今、私たちは何をすべきかについて分析に基づいて、具体的に不十分なところを是正していくしかない。新聞による情報によると施設職員の他にも地元の消防団員や近所の方が救助に当たられた方々にも敬意を払いながら、厳しい状況の中で施設に来て救助に当たられたのは、日頃から施設側と地域側が強い絆で結ばれていたからだと思います。絆が強ければ強いほど虚しさが強いのではないでしょうか。

ヘリコプターからの初めての画面で施設の屋上にテントや布団が映っていたのを見た時、救助しようとされた方々の必死な努力を知る事が出来ました。さて、本部施設は山の斜面に挟まれた所に建っているのですが、昼間は約200人が夜でも約110人が生活していて、土砂災害に対する心配があることを岐阜県が理解して下さり山の斜面の工事を急ピッチでしてくださり、施設奥に50メートルにも及ぶ大型の砂防ダムも作って頂いているのは大変ありがたい事です。当施設においては岐阜県がハード面に対する配慮をして頂いているので、施設側としてはソフト面に対しての充実をリスクマネージメントをご専門にされている烏野先生にアドバイスを頂きながらしていきたいと思っています。

また、今(19時55分)もNHKのニュースで九州を中心に雨や土砂災害の報道をされていますが、もし、全国老施協からDWATの要請がされたら勤務のやりくりをして災害地への派遣をしていかなければと考えています。当施設では、今までに災害によって大変な思いをしたことはありませんが、だからこそ、今の内により一層の事前準備をしていきたいとも考えています。リピーターの皆さん『備えあって憂いなし』です。お互いに留意していきたいと思っていますし、これ以上の災害にならないことを祈っていきたいと思います。