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Aug 22, 2021

難しい時代になりました

令和3年8月22日

先般8月18日に行われた全国老人福祉施設協議会主催の正副会長委員長拡大会議において役員研修が行われて弁護士の先生から『ハラスメント』についての講義を聞く機会がありました。そして、改めて今の労務管理の難しさを理解しました。

私は何度も言いますが昭和28年生まれですから文字通り戦後復興が見事にされて高度経済成長期に多感な時期を過ごしています。私の拙い記憶の中にも『猛烈社員』とか『貧乏人は粟を食え』等と叱咤激励し働く事によって豊かな生活を勝ち取る為にがむしゃらに働く事が美徳なような時代を過ごしてきました。『サービス残業』等は当然のようにまかり通る時代でしたし、叱咤激励をしながらも歯を食い縛り働くのが当たり前のような感覚がありました。『立身出世は体で勝ち取る』的な発想だったと思います。会社勤めは残業を沢山して対価を多く得るのは当たり前の時代です。

しかしながら今そんなことを口にしたらバッシングの嵐になるようなご時世です。『働き方改革』の名の下、『ノー残業デイ』なる言葉もまかり通り、間違っても叱咤激励するような発言は出来ないような風潮です。介護の世界もICT化とロボット開発に力を入れています。しかしながら介護の世界では、人と人との関わりの中でのお世話をさせて頂く仕事なので、なかなか難しいと考えています。人間は『感情』によって色々な展開があります。『喜怒哀楽』が人口頭脳によって理解できるのか甚だ疑問です。しかしながら、人間の中から喜怒哀楽が理解できない社会を作る事は簡単に出来てしまうような気がして私は怖いです。

私はメッチャ古い考え方の人間なので義理人情を大切にしたい。私が児童養護施設を退職してスーパーバイザーとしての指導に他の施設に行った時に、小学5年生の男子に作業の指示をしたら「先生、作業したらいくらくれるの」と言われた時には少なからずショックを受けて「そんな事を言う子にはやって貰わんでも良いけど、先生もお前には何もしないから」と言った事を今でも後悔してます。今時の若い方の中には飲み会に誘われて「業務の一貫なら参加します。」と言われる方もあると聞いてますし、飲み会参加を強要するのもご法度です。若い方の中には激励の意味を込めて言った言葉が重荷になってしまい極端な方の中には精神疾患を患ったとの訴えをされる方もあるように聞いてます。

管理職の立場で一生懸命に指導するあまりに言葉がキツくなったり場所をわきまえなくて指摘しなくてはいけない場合もあるのですが、管理職の職員が一生懸命故の行為に対して注意をしなければいけないのには、私自身自己矛盾を感じながらの事も度々あります。職員に話をするときに「相手の身になって」等と言っても、なかなかその意味を真に理解しての展開は難しいし、だからこそ『マニュアル』等もきちっと整理していくのですが、マニュアルを作成する側の人であれば当然のように理解しての展開は出来るのでしょうがそうでないと、なかなかマニュアル通りの展開は難しいし出来ないことが多いと思います。だからマニュアルは作成するだけでなくてマニュアルに至った必要性を理解して貰う事から始めなくてはいけない。しかしながら、そこまで理解して貰う為の時間が持てなくて、バタバタしてしまう悪循環。『体に染み込ませる指導』が出来たら楽なんだけど。

正直『巨人の星』の星一徹がうらやましい。愚痴を言っていても解決しないので、今風のやり方を理解して頑張らなければいけないと考えています。但し、リピーターの皆さん。本部施設の職員の中には体育会的な考えの持ち主が多いので助かってます。但し、いつまでもそんな事に甘えてばかりはいられないので5年先戦略を考えての展開を頑張って作りますのでこれからも宜しくお願い致します。