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Jan 28, 2023

JSフェスティバルin栃木 第1回全国老人福祉施設大会・研究会議

今回、栃木県宇都宮市にて行われたJSフェスティバルIN栃木に参加させて頂きました。このJSフェスティバルでは全国の介護に関わる方々へのウェルカムアトラクションをはじめとした多数の催しされているだけでなく、介護の分野を科学的に分析・研究・発表する実践研究発表も含まれていました。

 

1日目は、A会場にて行われた行政報告や元水泳メダリスト萩野公介氏の特別講演、ロボットやICTに関するシンポジウムを拝聴させて頂きました。メダリストの萩野氏の講演の中に「水泳の事は水泳だけで解決するな」という言葉がありました。これは過去にコーチの方に言われ、萩野氏の胸にズシンと響いた言葉との事です。何気なく介護に当てはめている自分がいました。「介護の事は介護だけで解決するな」これからの未来、介護の現場には多くの機械や考え方が飛び交い、廃れてはまた新たな物が取り込まれていく事が考えられます。いずれはこれまでの介護の当たり前を崩し、関連も想像もしなかった物事が介護の助けになる可能性があるのであれば、「介護の事は介護だけで解決するな」という言葉には未来を見据えた力が宿っているように感じました。

2日目は実践研究発表に参加しました。こちらの発表は各分野毎に部屋が分かれており、午前の部は「認知症ケア」「口腔ケア・機能訓練」「人材」「軽費ケア・養護」「ロボット・ICT」、午後の部は「自立支援」「看取り・医行為」「経営」「在宅・デイ」「先駆的特別報告」となっており、その中から今回午前の部は「人材」午後の部は「自立支援」の研究発表に参加しました。

午前の「人材」で特に印象に残ったのは、今杉和会でも何名かいるEPA人材の確保と介護福祉士資格不合格による強制帰国をいかに減らすかの取り組み内容が印象的でした。中でも「強化合宿」と称した泊まり込みの勉強会があり、介護福祉士の合格への意欲と合格率引き上げに一役買っている様子でした。和合でも日本語研修をEPA職員対象に行っていますが、優秀な人材を長期定着する為に参考になる研究内容でした。

午後の「自立支援」ではノンリフティングケアを取り上げていた研究発表が印象に残っています。「どんな機器も万能なものはなく、万事使用できる物も今の科学力では開発できないが結局使うのは人間であり、使いこなさなければその真価は発揮されず無駄にしてしまう」「機器の導入に当たり、一番のネックが値段。次に現場浸透である。俗にいうベテランや中堅にあたるスタッフは知識や経験がある分、多くの場合新しい何かを取り込もうとする時に抵抗を感じる。繰り返し正しい使用方法を呼びかける必要がある」という内容に自分にも似た感覚や抵抗があるなと感じました。

今回参加した令和4年度JSフェスティバルは開催地が栃木県宇都宮市でしたが、令和5年度の開催地は岐阜県となっています。ゲストに元水泳メダリストやお笑い芸人、土地柄的にもジャズやイチゴ、餃子が魅力的な土地だからできた大規模な催しでしたが、次回のJSフェスティバルIn岐阜では招かれる側からお招きしおもてなしする側となるため、今回のJSフェスティバルIn栃木に参加させて頂いた者として微力ながらにできる事をして貢献したいと思います。

 

古川正司