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Feb 24, 2024

本日も週刊東洋経済の記事から

令和6年2月24日

「機能不全の組織体制が生む、過去最多の高齢者虐待」のタイトルと共に「部屋に閉じ込める」「薬で動けないようにする」「複数の職員が関わっていた虐待事件の背景を追った。」とあり、記事の内容を見て目を覆いたくなる文字が躍っていました。具体的には「部屋の前に机や衝立を置いたり、トイレに鍵をかけるなど利用者の行動を抑制し、自由に動けない様にする。」との事例が書かれていました。この様な行為は一言で言えば『言語道断』『あり得ない』です。当施設の考え方は、タイトルにあった「部屋に閉じ込める」に対する答えは、「特養の入居者さんは如何に部屋から出て素敵な笑顔を醸し出すか。」です。

本日も、午前中は和合の施設で午後は本部施設で私が導師になってお参りをさせて貰ったのですが、椅子から立ち上がられる方も無く、特に本部施設の入居者さんは声も大きくお経を唱えて下さいました。午前の和合ではお経とお話をさせて貰った後に、車椅子の入居者さんが私に近づいてみえたと思ったら、お皿に載ったお菓子を差し出し「抹茶をたてますので少しお待ちください。」で水筒に準備したお湯で抹茶をたてて持って来て下さいました。この行為は「出来る事は精一杯頑張ろう」と言う意気込みだと思い心豊かになりました。

また「薬で動けなくする」に対しては「睡眠導入剤は基本無しで生活出来る様にしていく」と言う事です。その為には昼間の時間をしっかり起きて頂くような対応をしていく事が大切だと思って実践して貰っています。私が出来るのは一人ひとりの入居者さんとお話をする事と、カラオケとお参りだと考えて実践しています。また愛知県豊橋市の特別養護老人ホーム『つつじ荘』は【22年と23年の夏場にエアコンが故障したことから、入居者をロビーで生活させていた。人前で排泄をさせたり、仕切のない状態でおむつ交換をしたりしていたことが、性的虐待と認定された。22年3月には紙おむつが不足したため、オムツ交換を1日6回から3回に減らした。東洋経済が入手した市の調査資料には、「漏れていても交換しない」「(汚れたおむつの)使い回しもあり」といった関係者の証言もある。さらに18年から5年以上にわたり、入居者からの預かり金を無断流用していたことも発覚。これらの虐待の被害者は合計153人で、虐待を行った職員は38人に上る。】との記事を読んでいくと、「入居者さんを何だと思っているのか。施設を信じて入居させた家族にどの様に説明するのか」との憤りしかない。

この様な事例を「人材不足」と言うひとくくりで考えず、入居して頂いた以上は「人間としての尊厳を守り、日々が快適である施設にどの施設もなって貰いたいと願っています。